URAZATO PROTOTYPE 4
-商品詳細-
原料米:茨城県産米
精米歩合:60%
Alc度数:12度
製造元:浦里酒造店(茨城県 つくば市)
Alc度数12%ながら満足感とリッチさを兼ね備えた試験醸造酒!!
クール便必須
URAZATO PROTOTYPE 4
URAZATO PROTOTYPEは研究を目的とした試験醸造ラインです。
今年のPROTOTYPEは明治時代に発明され、現在は廃れてしまった「酸基醴酛(さんきあまざけもと)」で醸された1本!
商品案内をもらってまず初めに思った事。
「酸基醴酛(さんきあまざけもと)」って何???
恥ずかしながら知りませんでした…
勉強不足です…
で、色々調べてみたり、知可良君(6代目蔵元)に聞いてみたりしたのですが、知可良君がSNSで発信している内容が一番わかりやすい!
是非一度見て頂きたいです。
「浦里知可良」で検索すると一発です!
ただ内容が恐ろしく長いです(笑)
商品案内にさえここまで詳細に分かりやすく説明される蔵元は珍しいと思います。
故に彼の溢れんばかりの熱量をダイレクトに感じられます。
是非一度ご覧ください(大事なことなので2度)。
さて気になる味わいは…
熟す前のメロンに仄かに乳酸のニュアンスが加わったような穏やかな香り。
口に含むとすーっと伸びやかな舌触りが気持ちよく、キメ細やかな甘味が広がります。
甘味は徐々に仄かな酸味を伴いながら、マスカット、ライチ、柑橘を感じさせる味わいへと目まぐるしく変化!
果汁感ある甘酸味を軽い旨味が下支えし、立体的な奥行きを感じさせるボディ。
後味にスポーツドリンクのような風味もあり一口一口が新鮮でとても楽しい(喜)
そして3杯目あたりで気が付くのです…
なんか飲んでいてすごく「楽」だなと。
そうだった…
Alc度数12%だった…!!!!
飲んでいる最中でも低アルコールだと、忘れてしまうor気付かない程の満足感。
自分は「あ。そっか。12%なんだった…」と笑ってしまいました(笑)
日本酒ってすごいな、楽しいな。
改めてそう思わせてくれる1本です!
この度ご縁頂きまして、茨城県つくば市の浦里酒造店様とお取引きを開始いたします!
実は2年ほど前に同級生の酒屋仲間から、茨城で凄い酒を醸す同い年の杜氏がいるぞ!と情報をもらっていて、会える日をずーっと心待ちにしていました。
電話では色々と話しを伺っていましたが、先日蔵にお邪魔してようやく初対面が叶いました!
杜氏を務める「浦里 知可良」さんは僕と同い年の31歳。
業界的には所謂正道コースを歩み、生家である浦里酒造店に戻った後、僅か2年で杜氏としてのキャリアをスタートさせました。
そして更にその2年後…
「令和2酒造年度 南部杜氏自醸清酒鑑評会 吟醸の部」で首席(1位)を獲得、「全国新酒鑑評会」において令和2酒造年度、令和3酒造年度と2年続けての金賞受賞。
凄まじいとしか言いようがない…
彼が醸したお酒をいくつか飲んでいますが、今のトレンドである味わいとは一線を画する美しい味わいのものばかり。
浦里 知可良さんと、浦里ブランドを語る上で欠かせないのが「小川酵母」の存在です。
小川酵母とは「小川 知可良」氏が発見、分離培養に成功した「名利小川酵母」「協会10号酵母」とも呼ばれる茨城生まれの清酒酵母です。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、彼の名前である「知可良」はこの小川 知可良 氏がルーツにあります。
そして浦里ブランドは「小川酵母を極める酒造り」を醸造理念に知可良さんが2020年に立ち上げたブランドです。
彼の名前のルーツである小川酵母に徹底して拘り、水、米、麹菌と全ての原材料において茨城県産のものを使用しています。
自らの名前のルーツを背負って、そして地元への愛をお酒に注ぎ込む…
めちゃくちゃ熱い男じゃないですか!
知可良さんは淡々と語っていましたけど(笑)
でもその淡々と語る姿が、やるべき事を積み重ねている現れのように感じられて、とても印象的でした。
もちろん蔵の中も見せて頂きましたが、色んな意味で驚きの連続でした!
この辺りは一つずつ書いていくと長くなりすぎる為割愛します。
今でさえ素晴らしい酒質なのに設備的な課題をクリアしていったらどこまで進化するんだろう…と心が踊った事だけはお伝えしておきます!
先にも書いている通り、浦里は所謂「流行りの味わい」ではありません。
柔らかく、美しく、どこか懐かしく、そして心が安らぐ味わい。
「醸造人生を掛けて小川酵母を極める。」と言い切る彼の姿勢と覚悟に、自分の熱量がどんどん上っていく。
小川酵母を極めたその先に一体どんな世界が広がっているのか。
僕もそんな世界を一緒に見ていきたいと思います。
2023.04.23