浦里 純米吟醸 有機栽培美山錦

-商品詳細-
原料米:茨城県産 有機栽培 美山錦(蔵元栽培米)
精米歩合:55%
Alc度数:15度
製造元:浦里酒造店
(茨城県 つくば市)

浦里兄弟の米作り・酒造りへの想いが目一杯詰め込まれたグリーンラベル!!
クール便必須
浦里 純米吟醸 有機栽培美山錦





蔵人である六代目蔵元の弟「浦里 太可良」氏が完全無農薬で有機栽培した美山錦を使用しています!
蔵元自ら原料米を栽培したのは初との事で、しかも美山錦での醸造も初チャレンジ!
初めて尽くしで大丈夫か…?と思っていましたが、そんな事は全くの杞憂でした(笑)

スルスルとした滑りの良い口当たりで、エッジの効いたシャープな甘味が広がります。
舌の中盤まで進むと甘味のボリュームが増しふくよかな味わいに。
その後ふくよかさは流れるようにキレ良い後味へと変化し、小気味良い苦味の余韻が残ります。
苦味の余韻と同時にメロンを思わせる香りが鼻から抜け、飲み込んだ後もうっとりとしてしまう…

弟が原料米を栽培し、兄がそのお米で酒を醸す…
浦里兄弟の米作り・酒造りへの想いが目一杯詰め込まれた純米吟醸です!!


この度ご縁頂きまして、茨城県つくば市の浦里酒造店様とお取引きを開始いたします!

実は2年ほど前に同級生の酒屋仲間から、茨城で凄い酒を醸す同い年の杜氏がいるぞ!と情報をもらっていて、会える日をずーっと心待ちにしていました。
電話では色々と話しを伺っていましたが、先日蔵にお邪魔してようやく初対面が叶いました!

杜氏を務める「浦里 知可良」さんは僕と同い年の31歳。
業界的には所謂正道コースを歩み、生家である浦里酒造店に戻った後、僅か2年で杜氏としてのキャリアをスタートさせました。

そして更にその2年後…
「令和2酒造年度 南部杜氏自醸清酒鑑評会 吟醸の部」で首席(1位)を獲得、「全国新酒鑑評会」において令和2酒造年度、令和3酒造年度と2年続けての金賞受賞。
凄まじいとしか言いようがない…
彼が醸したお酒をいくつか飲んでいますが、今のトレンドである味わいとは一線を画する美しい味わいのものばかり。

浦里 知可良さんと、浦里ブランドを語る上で欠かせないのが「小川酵母」の存在です。
小川酵母とは「小川 知可良」氏が発見、分離培養に成功した「名利小川酵母」「協会10号酵母」とも呼ばれる茨城生まれの清酒酵母です。
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、彼の名前である「知可良」はこの小川 知可良 氏がルーツにあります。
そして浦里ブランドは「小川酵母を極める酒造り」を醸造理念に知可良さんが2020年に立ち上げたブランドです。
彼の名前のルーツである小川酵母に徹底して拘り、水、米、麹菌と全ての原材料において茨城県産のものを使用しています。

自らの名前のルーツを背負って、そして地元への愛をお酒に注ぎ込む…
めちゃくちゃ熱い男じゃないですか!
知可良さんは淡々と語っていましたけど(笑)
でもその淡々と語る姿が、やるべき事を積み重ねている現れのように感じられて、とても印象的でした。

もちろん蔵の中も見せて頂きましたが、色んな意味で驚きの連続でした!
この辺りは一つずつ書いていくと長くなりすぎる為割愛します。

今でさえ素晴らしい酒質なのに設備的な課題をクリアしていったらどこまで進化するんだろう…と心が踊った事だけはお伝えしておきます!

先にも書いている通り、浦里は所謂「流行りの味わい」ではありません。
柔らかく、美しく、どこか懐かしく、そして心が安らぐ味わい。

「醸造人生を掛けて小川酵母を極める。」と言い切る彼の姿勢と覚悟に、自分の熱量がどんどん上っていく。

小川酵母を極めたその先に一体どんな世界が広がっているのか。
僕もそんな世界を一緒に見ていきたいと思います。

2023.04.23