小嶋屋 無題 – 壱
原料米:山形県産 出羽燦々
精米歩合:非公開
Alc度数:13度
製造元:小嶋総本店(山形県 米沢市)
安土桃山時代より続く老舗蔵が醸す、古典からヒントを得た「純米酒四段」による豊かな含み香と複雑味をもつ新時代の食中酒!
小嶋屋 無題 – 壱
-蔵元より
特定名称はあくまでも平成に入ってからのレギュレーションであり、伝統産業の多様性を表現するステージとしては小さいのではないでしょうか。
当蔵は、8世紀に奈良で造られた「御酒(ごしゅ)」や、9世紀の「しおり」を起源に持つ貴醸酒から発送を得て、特定名称の枠を出ることで可能となる自由な酒造りを追求するシリーズ、「無題」をリリースいたしました。
「純米酒四段」
この言葉を小嶋総本店の販売部の方からお聞きした時、なるほど〜と相槌を打ちました。
だがしかし…「純米酒四段」は僕の想像を遥かに超えた酒造りだったのです!
①、濃醇な純米大吟醸を仕込む。
②、①の純米大吟醸を発酵後期の②の純米大吟醸に加える。
③、上槽。
お分かり頂けただろうか…
1つのお酒を造る為に、2本のお酒を仕込んでいるのです!しかも純米大吟醸で(笑)
手間や労力は単純に2倍。さらに醪に純米大吟醸を加えている為「※アルコール添加」とみなされ、特定名称は名乗れない。純米大吟醸+純米大吟醸なのに。
※特定名称酒(吟醸酒や本醸造)に使用できる醸造アルコールの量は白米の重量の10%以下に制限されている。
ここまでする必要あります!?!?
お話をお聞きするだけでもワクワクが止まらなかったこの「小嶋屋 無題 – 壱」。
テイスティングで更にワクワクしました!
洋梨や白桃、白い花を連想させる淡くフローラルな香り。
ほんのりガス感あるフレッシュな口当たりから甘酸味を基調とした軽快な味わいがに舌に乗り、流れるように複雑味へと変化。
アルコール感を全く感じさせずドライにフィニッシュ。全体のバランスは非常に淡くシャープながら、幾層にも重なった複雑味と味わいの一体感のお陰か物足りなさは全くなし。
そして、これは料理を呼ぶ酒だ!と感じました。
和食はもちろん、ブイヤベースやボンゴレビアンコ等、魚介の旨味が滲み出た料理とも相性抜群!
素材の味わいを活かし引き出す酒質の為、どんな料理とも好相性!
この「小嶋屋 無題 – 壱」が、割烹やお寿司屋さん、イタリアンレストランやフレンチレストラン、そしてご家庭のテーブルの上で様々な食事と共に楽しまれる姿を想像するとワクワクが止まりませんでした!
安土桃山時代より続く老舗蔵が醸す「新時代の食中酒」を是非お楽しみください!!