あべ 僕たちの酒vol.17 春陽 スパークリング
-商品詳細-
原料料:新潟県 長岡市産 春陽
精米歩合:非公開
Alc度数:12度
製造元:阿部酒造(新潟県 柏崎市)
次低グルテリン米である春陽を使用したスパークリング!大人のマスカットサイダー!
クール便必須
あべ 僕たちの酒vol.17 春陽 スパークリング
僕たちの酒シリーズとは(蔵元案内より抜粋)
阿部酒造全体の挑戦や新しい造り方、僕以外(次期蔵元 阿部 裕太氏)の蔵人の表現の場を持たせて全員の酒造りレベルを向上しよう。
そして、僕以外が製造責任者のブランドがどんどん出ていくことで、阿部酒造を様々な酒のクリエイター集団とさせよう、と言うことが目的で特に年間何種類造るなどを決めずに製造しているシリーズです。
年によっては種類が少ない年、多い年とバラバラです。
春陽とはタンパク質の摂取制限が必要な人用に改良されたお米で、病院食として食用されていた飯米。
このお酒で仕込んだお酒は4mmpという新しい吟醸香を出します。
これがまさにマスカットを連想させる香りなのです!
口に含むとキメ細やかな炭酸が沸き立ちシュワシュワと弾けます!
炭酸と一緒に、柑橘フルーツを思わせる酸味、シャープな旨味、ドライな苦味が次々と弾け、さながら線香花火のよう!
鼻からはまさにマスカットを感じさせる爽やかな香りが抜け、どんどんグビグビ進んじゃいます!!
開栓の際は、王冠を少し押し上げるイメージでガスを抜く必要があります。
蔵元からもこの開栓方法が推奨されておりますので、怪我などに十分注意して開栓ください!
酒屋になって4年。
販売する全てのお酒をテイスティングし、テイスティングコメントを店頭、Online Shop、各種SNSで紹介してきました。
今でこそある程度(まだまだまだまだですが…)文章化できつつありますが、当初はとても読めたもんじゃなかったと思います。
そんな意味でも一生忘れる事ができないお酒が新潟県 柏崎市 阿部酒造さんの「あべ」です。
実は修行先で人生で初めてのテイスティングコメントを書いたお酒。
内容までは覚えていませんが、とても苦労した記憶があります。
それまでも言語化してお客様にお伝えしていましたが、文章化するとなると別次元、別ベクトルの難しさ。
そしてその文章を幾人もの方が読むかと思うと…
その文章が残ってなくて良かった〜(笑)
当時の阿部酒造さんはまだ「あべ」ブランドがスタートして間もない頃でした。
六代目の阿部 裕太さんの第一印象は、優しい兄ちゃん。
最初は蔵人の方かな?と思いました(裕太さん、すいませんw)。
お酒からはその優しさと、静かに燃える想い、そして仄かなウッディテイスト(笑)が感じられていました。
蔵にも伺わせて頂き、ほぼ○な槽場、○○○していた麹室、まるで迷路のように入り組んだ蔵の中は一生忘れる事はないでしょう(笑)
蔵にお邪魔した翌年の新酒。
まぁ〜これが凄かった!
昨年のお酒とは別の蔵のお酒?と感じてしまうくらいの進化。
未だに舌が覚えています。
ただ密かに好きだったウッディテイストが綺麗さっぱりなくなっていて少し寂しい気持ちになりました(笑)
その後も色々と気にかけて頂き、修行後に裕太さんから手紙が届きました。
それが嬉しくて嬉しくて、今も大事に保管してあります。
いつか裕太さんのお酒を取り扱わせて頂けるように頑張ろう。
そう固く決意しました。
そんな決意から数年が経ち…
みなさまご存知の通り「あべ」は全国でも指折りのブランドへと成長を遂げました。
実は毎年新酒が出ると飲んでいました。
そりゃもうリリースを楽しみにしていました。
年々進化していく味わいと、そのスピード感に毎年唸ってました。
よし。
今なら少しは背伸びできる。
いや、背伸びする。
なんならトランポリン使ってジャンプする。
もうイチ飲み手ではいられない。
そう決心し鼻息荒く、そして手汗をかきまくりながら裕太さんにメールを送りしました。
僕)
裕太さんお久しぶりです!
阿部酒造さんのお酒を僕に売らせてください!!
蔵に伺わせてください!!!!
いつ伺ったら大丈夫ですか!?!?!?
裕太さん)
マコちゃんお久しぶり!
まずはオンラインでお話しましょうか(笑)
オンラインミーティング!!!!
鼻息が荒いあまりその選択肢がすっかり頭から抜けていました…
恥ずかしかったなぁww
そしてなんやかんやあり、僕は何年振りかも分からないくらい久しぶりに阿部酒造さんにお邪魔していました。
まず外観が変わった。
変わったというか実際新築の建屋…
お洒落すぎていてここだけ柏崎じゃないみたい(市民のみなさまごめんなさい)。
蔵内も以前伺った時と同じ建物と思えない程の変わりよう。
槽場の前で裕太さんから当時と変わった所などをお話しして頂きました。
逆に変わってない所ってどこかありますか?
いやーーーどうだろ。うん、無いかもしれない(笑)
ですよねー(笑)
あの時は〇〇で大変だったんだよー、○○も○○でさー。
と話す裕太さんはやっぱり優しい兄ちゃんのまま、でも初めてお会いした時の何倍も「やってやるぞ」という雰囲気が溢れていました。
圃場別シリーズで使われている田んぼを案内して頂いている最中も、今後の方向性や蔵としてやっていく事などを書ききれない程お聞きしました。
なんと言ったら良いか…自社のみではなく業界全体と未来を見据えたスケール感、実行に移すまでのスピード感が異次元。
なぜ阿部酒造がそれをしなくてはいけないのか、という理由にも一本筋が通っている。
この辺りは今後お知らせできるかと思いますのでお楽しみに!
僕もとても楽しみにしています!!
お話をお聞きしてヨイショやお世辞でもなんでもなく、阿部酒造は時代を創る企業、それを次世代につなぐ企業なんだなと理解しました。
そんな阿部酒造のお酒を通して僕はなにができるのだろう。
味わいを説明する、造り手が込めた想いを説明する、そんな今まで通りの事を続けていくだけで業界が良くなるのだろうか。
そう簡単に答えが見つかるものではないけれど、初めて書いたテイスティングコメントから今もずっと書き続けているように、これからも考え続けてきます。
阿部酒造を、六代目 阿部 裕太を見ていると思考を止めることなんて到底できない。
自分にとって阿部酒造は原点であり未来です。
未来を見据え、猛スピードで進化し続ける阿部酒造をどうぞ宜しくお願いいたします!
2023.11.18