当店から車で30分程の距離にある山形県屈指のりんご生産地、朝日町。
最上川沿いの里山の傾斜地に人目を避けるようにしてお目当てのりんご畑はあった。
11月の初め小春日和のやわらかな日差しが心地よいお昼前の一時、最上川の川沿いをうねるように走る国道287号線を北上、一路朝日町を目指す。
たわわに実った収穫間近のふじりんご
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斎藤農園 斎藤利彦氏
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常盤地区の農協社屋の後方高台にあるりんご農家の斎藤さん宅を訪ねた。
この日は昨年から「無袋ふじりんご」を分けて頂いている生産者の斎藤さんにリンゴ畑を見せて頂く約束をしていてこの日を心待ちにしていたという次第。
さて、ご挨拶もそこそこに早速りんご畑へと氏の軽トラに先導され車を走らせる。
母屋の脇から畑へと続く道は細く曲がりくねった急勾配で走るにしたがって高い土地になってくる。
初めて走る道、山道を登っている感覚はあるがもう当然ながらどこをどう走っているのかは見当もつかない。
しかし数分も走っただろうか、突然目の前に真っ赤に色付いたりんごがたわわに稔った光景が現れた。
車を止めてお話しをお聞きするも四方に赤い実を付けたリンゴの木が広がる光景に畑全体が掌握できず困惑してしまった。
それではという事で畑全体を見渡す事が出来るという電線鉄塔が立つ小高い場所に案内して頂いた。
するとようやく山を切り崩して傾斜した畑にしたという広大なリンゴ畑が三方を取り巻くように眼下に広がった。
その奥には最上川を挟んで宮宿の町並みが遠望できる素晴らしいパノラマにしばしうっとりしてしまう。
斎藤さんによればこのりんご畑を造成したのは30年ほど前で、ご両親が始めたリンゴ栽培を15年位前から後継者として共に励んでおられるとの事。
近くに川が有り南向きの畑は面積二町歩もあり、日中陽が差し気温の寒暖差が大きい粘土質の土壌はリンゴ栽培には最良であり、作業もし易いのだとか。
この条件の揃ったリンゴ畑で丹精込めて栽培している品種はて晩生種の真打ち「ふじ」が全体の六割程で収穫量は10KG箱換算で約1000箱、その内贈答品として出荷している分は二割位との事。
その他にも9月の早生種の「つがる」に始まり10月は「シナノスィート」、「シナノゴールド」等も栽培。
さてリンゴの名産地として名を馳せる朝日町は「無袋ふじ発祥の地」であり、多くの先人が共に競い合ってリンゴ作りの技術を磨いてきた努力の歴史が今日に受け繋がれており、県の品評会では最高賞を始め授与された賞は数限りない程の実績を収めてきました。
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品評会で金賞に輝いた斎藤さんのふじりんご |
斉藤さん自身も朝日町の品評会で金賞を受賞する等、キャリアを重ねる毎に卓越した技量に磨きが掛かり中堅の担い手としての存在感が大きくなっているようです。
目の前にある収穫間近の「ふじりんご」の赤く色付いた見事さの秘訣を訊ねたところ、「玉回し」という作業を行っているのだそうで、この作業は簡単に説明すれば全体が赤くなるように「りんごの玉」自体の日光が当らない側を軸の部分から回して日に当てる作業です。
一本の木に700〜800の実が付いているそうですのでこの事を考えただけでも「りんご作り」が如何に大変な仕事であるかが想像できますね。
そんな一玉をその場で剥いて試食させて頂きましたが歯応えも良く甘味と酸味のバランスが絶妙な味わい、上品な芳香、当に最高級ふじりんごの美味しさ、これはもう「りんごの特Aランク」間違い無しの味わいでした。
さすがはこの道一筋15年の「りんご職人」が作るふじりんごですね。(2018.11.07)
今年も斎藤さんの「無袋完熟ふじりんご大玉」を当店のネット通販用に2アイテム限定で分けて頂ける事になりました。
価格についても絶対お買い得の特別価格になっております。
ぜひこの機会に最高の生産地の最高の職人が作った「最高級のふじりんご」の美味しさをご賞味ください。
また大切な方へのご進物としても最適です。
お届けは12月初旬〜中旬頃の発送となります。
なお、各アイテムとも限定数に達し次第に予約終了となりますのでお早めにご予約ください。
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